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昭和15年に発行され、戦前の幻の漫画作品といわれた、旭太郎(原作)大城のぼる(絵)の世界で初の長編SFストーリー漫画。
100%ORANGEや寺田順三、スドウピウ作品などカワイイ雑貨や絵本など好きな女性は(もちろん男性も)ぜひ騙されたと思ってこの「火星探険」を読んでみてください。
主人公、テン太郎くんのお供の猫のニヤン子、犬のピチクンが可愛くてたまりません!!
きっとあなたのお気に入りの一冊として、本棚に永遠に居続けることでしょう。
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手塚前派による、漫画評論、及び活動日記
本家→手塚前派・http://tedukazenha.com/
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手塚前派的 漫画感想日記 3
火星探険―復刻版
火星探険―復刻版

第3回は「火星探険」です。

昭和15年に発行され、戦前の幻の漫画作品といわれた大城のぼるの傑作漫画「火星探険」。
120Pの単行本で、世界初の長編SFストーリー漫画といわれています。

3段組みを基本としたオーソドックスなコマ割ですが、確かなデッサン力でディフォルメされたキャラクターは大変魅力的で、特に主人公のテン太郎のお供をする、猫のニヤン子と犬のピチクンは読まないと分からない殺人的な可愛さを持っています。

漫画史上でも大変重要な作品で、2005年にカラーで復刻されたことは極めて意義深いことです(それも装丁、紙質にいたるまで完全再現にこだわった素晴らしい出来。当時の箱入りを再現し、バーコードが印刷されたカバーをはずすと、中村書店が出版したままのオリジナルヴァージョンに早変わり!マニアも納得のいたれりつくせりの復刻です)。

私自身はこの「火星探険」の存在は「金魚屋書店出納帳」のヾでのエピソード「さらば火星よ」で知ったのですが、「火星探険」と同じく小学館クリエイティブから復刻された「漫画大博物館」に数カット「火星探険」の内容が紹介されているのを見て、「正チャンの冒険」出版以来、戦前漫画の魅力にとりつかれていた私は他の戦前漫画の魅力にも圧倒されながらも、大城のぼる氏の作品のポピュラリティーにグイグイ惹き込まれていったのでした。

そんなおりです、出版社の方から、大城のぼるの「火星探険」と「汽車旅行」(汽車旅行についてはまた、次回書く予定です)の復刻が決まったと連絡があったのは。本当にその場で小躍りしたくらい喜びましたよ。まさか幻の「火星探険」が読めるとは思っていませんでしたからね。

そして「火星探険」が復刻され書店に搬入されたときの感動といったら、気絶するかと思いましたよ。
箱からソッと丁寧に取り出し、ザラリとした質感をも再現されたカバーをめくり、1ページ、1ページをゆっくりと噛み締めるように読み進めました。
原作の旭太郎氏は小熊秀雄としてプロレタリア文学でも名をはせた人物。
当時の粗悪な赤本と呼ばれる、漫画本に対しての世間の評価はポンチ絵という蔑称を与えられるくらい評価の低いものでした。
しかしながら旭太郎は少年少女のために真剣に漫画に、「火星探険」に取り組んだのです。
大城のぼる氏もその心意気にこたえ、戦前とは思えないオシャレでカラフルでポップでキッチュな世界を描き出しました。

この作品はもちろん漫画マニア、漫画家を志す人、漫画好きの人は絶対に読むべき作品だと思います。
が、なにより戦前の日本にこのような色鮮やかな漫画作品があったということを知って、ぜひ読んでほしいのは、100%ORANGE、寺田順三、スドウピウなどの作品を好むような若い女性の方々だと思うのです。
若干本の値段が高いように思えますが、復刻以前は数万円以上出さなければ読めなかった作品なのです。手に入れれば一生の宝物として読み続けることができる作品ですから、むしろこの値段はお買い得としか言いようがありません。カワイイもの好きならば絶対読むべきマストアイテムなのです!

昭和レトロがちょっとブームになったとき(今も3丁目の夕日などが人気ですね)戦前の「火星探険」などの漫画、特にナカムラ漫画シリーズとよばれる、単行本書き下ろし長編漫画が復刻されているのにもかかわらず、なぜか置き去りにされているような気がしてなりません。世界にも類をみないこの中村書店の長編単行本漫画シリーズは、現代においてもまったく古さを感じさせません。

カワイイ雑貨や、絵本。そういうものが好きな女性は(もちろん男性も!)ぜひ騙されたと思ってこの「火星探険」を読んでみてください。本当に驚きますよ!

(現在アマゾンでは在庫切れになっているようですが、他の大型書店なら定価で入手できるはずです、欲しいかたはお早めに!)

当時、飾っていたPOP
| 手塚前派的漫画評論 | 04:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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